縁プラットフォーム株式会社

代表取締役 高木 文堂

代表ごあいさつ

長期衰退を免れない日本経済

「2021年問題」をご存知でしょうか？2021年問題とは、人口動態分析から予測される、2021年以降、日本経済が長期衰退するという問題です。経済は人口の増減によって変動します。なかでも、最も消費が多い48歳人口の増減は経済に大きなインパクトをもたらします。下の図は、48歳人口の推移を示すものですが、団塊ジュニア世代が48歳になる2021年以降、長期減少傾向にあるのが分かります。

​

第４次産業革命の衝撃

同時に注意すべきは、いま、私たちは第4次産業革命（インダストリー4.0）のまっただ中にいるということです。蒸気機関による第１次産業革命、電力による第２次産業革命、コンピュータによる第３次産業革命に続いて、いまや、デジタル（ITとIoT）による第４次産業革命（インダストリー4.0）が全産業に及ぼうとしています。インダストリー4.0の例としては、配車サービスのウーバーや電気自動車のテスラ・モーターズなどが挙げられます。

​

駐車場に並ぶテスラ自動車

破壊的イノベーション

インダストリー4.0の担い手の特徴は、これまでにない非連続な技術やビジネスモデルを使って急激な成長を遂げることです。さらには、既存の業界をつぶしてしまうことです。最近、シリコンバレーに出張に行って驚いたのは、ほとんどタクシーが見当たらないことでした。配車サービスのウーバーが既存のタクシー会社を駆逐したためです。

これを破壊的イノベーションと呼びます。シリコンバレーでは、日本ではあまり見かけないテスラもたくさん走っていました。ガソリン車が駆逐されるのも時間の問題だと感じました。

​

中小企業が生き残る道ーグローバル化とイノベーション

縮小する国内市場と迫り来る第４次産業革命の衝撃。まさに、『前門の虎と後門の狼』という構図ですが、私たち中小企業はどうしたら生き残ることができるのでしょうか？

私たちが出した結論は、中小企業もグローバル化とイノベーションを組み合わせることで、充分、生き残り、さらには成長することができるというものです。

第４次産業革命と言っても、世界中ですべての産業が同時にインダストリー4.0 に移行する訳ではありません。インダストリー2.0 、インダストリー3.0 とインダストリー4.0がまだら模様のように共存する時代がしばらく続くでしょう。インダストリー2.0やインダストリー3.0 であっても、新興国ではまだ十分通用する技術やビジネスモデルもあります。また、先進国市場であっても、インダストリー4.0 のサプライチェーンに組み込まれる形で生き残りを図ることも可能でしょう。

日本の輸出額は世界第４位ですが、１人当たりで見ると世界第44位に過ぎません。日本の中小企業の輸出額が圧倒的に少ないことを示すものですが、裏返せば、日本の中小企業にはまだまだ輸出する余力があるということです。

イノベーションへの挑戦

しかし、既存の技術やビジネスモデルではインダストリー4.0 に飲み込まれることが確実視される場合は、本業にある程度、余裕があるうちに、破壊的イノベーションに取り組むことをお勧めします。幸い、イノベーションの聖地と言われるシリコンバレーでは、「デザイン思考」と呼ばれる、破壊的イノベーションを起こすための手法が確立しています。

本場のシリコンバレーでデザイン思考を学び、日々、実践している私たちがワークショップをご提供します。イノベーションを起こしたいと考えている方は、ぜひ、お気軽に声をかけてください。

​

​

スタンフォード大学d.school の授業風景

外国人材を積極的に活用するのも立派なイノベーションです。これまでの中小企業の外国人材の活用と言えば、現場での外国人技能実習生の活用が多いのですが、中小企業に最も足りないのは、むしろ新しい仕事のやり方を工夫したり、新しいビジネスを考えることができる知識ワーカーなのです。

中小企業のイノベーションをデザインします

私たちの目的は「中小企業のイノベーションをデザインする」ことです。具体的には、①海外進出支援、②共創型イノベーション、③高度外国人の紹介、④『食』のイノベーション、⑤マーケティングのイノベーション、を通して、中小企業のイノベーションをデザインしたいと考えています。

私たち自身が中小企業の経営者の集まりですから、中小企業の経営者が何で悩んでいるかは誰よりもよく分かります。

同時に、中小企業と世界をつなぐための広範なネットワークも持っています。私たちがお手伝いすることで、一社でも多くの中小企業の方がイノベーションを起こすことを願っています。